2021年9月11日土曜日

内田組カウントダウン -あと1日-

こんばんは!
7日目は、主将内田琉(No.8)!
将来は無人島で猫と暮らしたいらしい。教室では、滅多に喋らないが、試合では鋭いタックルでチームを引っ張る50代目キャプテン。試合中、まともな顔の写真が一枚もない。


50代目キャプテンの内田琉です。
長いので読み飛ばして構いませんが、下にある和田マネージャーの文は読んでいただけると幸いです。

2年と半年前、体重49.3kgの僕はラグビー部に入部しました。嫌になったらやめてやろうと思って入部届を書きました。今思えば、そうやってどこか逃げ道を残しておかないと踏ん切りがつかなかったのだと思います。それくらい自分にとって大きな挑戦でした。

1年生の間は、今日の練習にランのメニューがあるかどうかに怯えながら部室に行き、一つ一つの練習が終わっていくのを待つ日々でした。
樹も書いていたように、1年生の時は言い争いも多く、夜遅くまでグラセン、片付けをして、家に帰ると倒れるように床で寝ていました。
ラグビーの何が面白いのかよく分からないまま、SHとしてパスと比較的好きだったタックルだけは同期に負けまいと自主練をしていたのを覚えています。これは確実に今の自分に繋がっていますし、この時努力をしていて良かったなと思っています。

加曽利組最後の戦いは、プレーはしませんでしたが、タックルに行く3年生をベンチから見て、心の底からかっこいいと思いました。そして、専松に逆転負けした後、号泣している先輩方を見て、この先輩達は3年間どんな思いでラグビーをしてきたんだろう、今どんな景色を見ているんだろうと、自分も3年間やり遂げたいという思いが強くなりました。

代が変わり、矢﨑組の先輩達は本当に一人一人が強く、かっこよく、面白く、大好きでした。自分自身ウイングとして試合に出れる機会も増えてきて、レベルの高い中、経験を積ませていただきました。
グラウンドに立って経験できた、新人戦ベスト4は高校生活で1番嬉しかった瞬間です。そして、再びベスト4、流経戦への切符をかけた矢﨑組最後の試合は今でも鮮明に覚えています。後半開始のキックオフでのノックオンは、高校、いや人生で1番悔しかった瞬間でした。あのノックオンがなければ勝てたと本当に思ってますし、一生忘れられないものです。

矢﨑組が終わり、No.8に転向すると、トライやタックル、ゲインの回数が増え、ラグビーが段々と楽しくなってきました。
問題は次の代のキャプテンですが、皆、野口がキャプテンをすると思っていました。
僕も部長発表の日の朝、野口に「よっ部長!」なんて呑気に言っていた気がします。
本人もまんざらでもなさそうでした。
しかし、その日の昼休み、体育科に呼び出され、事前通告を受けることになります。その後の5、6時間目の授業は何も頭に入ってきませんでした。
加曽利先輩、矢﨑先輩と尊敬する2人のキャプテンを見てきて、自分は経験も実力なければ、リーダーシップもなくとても釣り合うとは思えませんでした。
ただ、その時為成先生からも言われた通り、チームの為に誰よりも体を張って働く、そこが評価されたのだと思い、背中で引っ張るキャプテンでいることは1年間意識してやってきたつもりです。
新人戦初戦は、緊張で頭は全く回りませんでしたが、自分が頑張らなきゃいけないと、ハットトリックを決めました。チャージからトライのスーパープレーがビデオに写ってなかったのは悲しい記憶です。

とはいえ当然、本当にプレーだけを必死にすれば良い訳でもなく、キャプテンは上手く行かないことの連続でした。
人数も少なく、結果も出ない日々が続くと、なかなか部員のモチベーションも上がらず、理想とするチームと現在のチームとのギャップに焦りました。
50代目は皆悪いやつではないと思っていますが、正直ラグビーに対するモチベーションは、矢崎組と比べて、人それぞれだったように思います。皆それぞれの思いを抱えていたとは思いますが、練習後、自主練もせず部室に戻りゲームをしている姿を見て、最高学年なのに一体どれだけチームのことを真剣に考えているんだろう、と思うこともありました。自分だけが必死な孤独感、そして自分が上手くチーム作りができていないと感じた時期が一番辛かったです。
3年になってから後輩に心配される程、抜け毛も増えました。
でも、キャプテンであったからこそ成長できた部分も多く、良い経験だったと思います。ラグビーの理解度も上がり、視野が広がって来ると本当にラグビーが面白いと思えるようになりましたし、為成先生のもとで、ラグビーの面でも人間的にも少しは成長できたかと思います。

チームも最後の大会を前にして、ようやく今までやってきたことが繋がり、なんとか1つの方向へまとまってきたように感じています。

50代目ラグビー部は1年生が入るまでは助っ人を借りないと試合ができないほど人数が少ない代でしたが、後輩達の出番が多い中、2年生は、3年以上に自主練や筋トレに取り組み、真剣にラグビーと向き合っていて、本当に頼りにしています。佳士郎や雅日は練習後、何度僕とウエイトに行ったか分かりません。1年生も、早い時期から試合に出て大変だったと思うけど、よくついてきてくれたと思う。皆ありがとう。

随分と長く、まとまりのない文章になってしまいましたが、ここには書ききれない、合宿やイベント、面白かった事、辛かった出来事、別れ、一人一人へのメッセージもまだまだあります。ラグビー部に入らなければ得られなかった経験の連続で本当に濃い時間を過ごさせてもらいました。

本当にラグビー部一色の高校生活でした。というのも、教室での僕は存在感も覇気も無く、キャプテンだと言うと驚かれるような人間です。
僕にとってラグビー部は居場所であり、ありのままの馬鹿な自分、がむしゃらな自分でいられたのはラグビー部の皆といるときでした。同期の皆と遊びに行ったり、一緒に過ごした時間は大切な思い出です。皆と出会えて良かった。
人間関係もはじめはギクシャクしていましたが、樹やわたなべがこうして仲良くなれたのも3年間続けたラグビーの力かもしれません。

千葉高の中には3年の秋までラグビーをしていることを理解できない人もいるかもしれませんが、僕は今まで続けてきたということに関して後悔は全くありません。過去の自分の行動に対して、もっと勉強しとけばよかったとは思いますが、勉強の為にラグビー部を辞めておけばよかったとは思いません。
ラグビー部に入っていなければ、何の起伏もない退屈な高校生活を送っていたと思います。
3年前、勇気を出して良かったです。

最後になりますが、為成先生、古田先生、池辺先生、マネージャー、先輩、応援してくれる家族、OBの方々、助っ人で来てくれたよっしーと小林、為兄、友人、学校の先生…本当に沢山の方々からの支えや応援があり、関わりの中、今の自分たちがあります。これは部長としての建前ではなく心から今思っていることです。
本当に感謝しています。

それでは、県千葉ラグビー部のプライドを持って最後の大会、勝ちに行ってきます。


読んでいただきありがとうございました。昨日に引き続き、マネージャーからの文章も投稿させて頂きます。


和田茉宏(MG)


いよいよ最後の大会の幕開けが明日に迫りました。疲れて受験勉強ができないだの、同級生は日に焼けていないのに私だけ焼けていくだの、引退の遅さに散々不満も言ってきましたが、いざ花園予選が始まると思うと時の流れの早さにびっくりです。前日になってやっと少し実感が湧いてきました。なぜかトリになってしまいましたが、最後の大会を控え、少しだけマネージャーとして思うことを書きたいと思います。稚拙な文章ですが、読んでいただければ幸いです。(いないとは思いますが、内田くんの文章を読んでいない人は今すぐ読んでください。)


私は、自分がマネージャーに向いているかいないかなどあまり考えず、8割方勢いで入部しました。普段は新しい環境を極度に嫌う人間なのですが、その時なぜラグビー部という新しすぎる環境に飛び込もうと思ったのか正直あまり覚えていません笑。とにかく楽しそうな雰囲気に惹かれたのでしょうか。仮入部に来たのも、友達のただの付き添いでした。ラグマネになると伝えたとき、家族や友達にまあまあ驚かれたのを覚えています。

結局適性があったのかはよく分かりませんが、自分が楽しかったので良かったということにしておきます。


入部した時は、部活が自分の中でこんなにも大きく、大好きな存在になるとは思いもしませんでした。時々、現役やOBの方々から「マネさんのおかげで...」「マネさんがいるから...」などと言われたりします。しかし、マネージャーも仕事ができるのは部員のみんながいるからで、なんならその仕事ができることが私にとっては何よりの幸せです。部員のみんなこそ県千葉ラグビー部に入ってくれて、いつも試合で頑張っている姿を見せてくれて、マネを信頼してくれて、ありがとう。と思っています。内田組になってからは、人不足で怪我しても満足に休めず、痛そうにしながらプレーしているのを見ると、助けになれないことにもどかしさを感じたりもしました。それでも、仕事にありがとうと言ってもらえたり、トライを取ってセンターラインに帰ってくる顔を見たりすると、近くで見れるマネージャーの仕事を幸せだなぁと感じます。


仕事をこなすので精一杯で、先輩にくっついて頼って過ごした1年。ちょっとずつ仕事ができるようになったかと思った矢先に先輩が引退してしまい、己の無力さと責任感の無さを痛感した2年。なんだかんだと楽しんでいたら、いつの間にか今に至る3年。本当にあっという間です。その中で、部活期間の3分の2がコロナに潰され、合宿や遠征、部旅行など行事という行事は根こそぎ無くなりました。こればかりは高校生1人が何とかできる問題では無いので仕方ありませんが、やはり悲しいです。それでも、毎日の練習や工夫して行ったイベント事など、たくさんの濃密な思い出はあります。

高校生活の中で、全てを投げ出したくなるほど辛い事もあったけれど、ラグビー部とその思い出のおかげで、その時間も含めて良かったと言えます。マネの先輩方、本当にたくさんの迷惑をかけながらも、仲良くしてくださってありがとうございました。ラグビー部への向き合い方、マネージャーとしての姿勢、尊敬するところばかりです。未だに遠く及ばない気がしますが、先輩方の背中を追い続けて自分なりに努力して今ここにいます。あと少し、後悔のないように頑張ります。大好きです!

先生方、頼りないこともあったと思いますが、仕事を任せてくださってありがとうございました。お役に立てていたら嬉しいです。

同期や後輩も含め、かけがえのない人たちと、かけがえのない時間を過ごせて本当に幸せ者です。この2年半に残した後悔はもちろんあるし、今でもマネとしての自分に不安もたくさんありますが、今まで"らぐまね"をやってきたことを自信に、そして私を支えてくれた県千葉ラグビ一部への恩返しに、最後まで精一杯務めたいと思います。


部員へ

言いたいことは沢山ありますが、書きすぎると今泣きそうなので少しだけ笑(長いのはまた今度)


人数の少ない中、今まで努力をしてきたみんなを心から尊敬しています。一緒にピッチで戦うことはできないけれどサポートと応援は全力でします。1番格好良かったと言える試合で終われるように、頑張れ!!



7日間ありがとうございました。これでカウントダウン投稿は終了となります。

いよいよ明日、9/12から内田組にとって最後の大会が始まります。コロナ禍で直接応援して頂くことは叶いませんが、YouTube配信を見ていただいたり、できない方は心の中からでも応援して頂けると選手の力になると思います。応援よろしくお願いします!