2019年10月14日月曜日

*カウントダウン-あと4日-*

こんばんは!
今日は久しぶりに練習をすることができました(о´∀`о)
また、練習の後には保護者の方々に激励会をひらいていただきました!
保護者の皆様、ありがとうございました!
激励会については、別のマネブロにて改めて報告とお礼をさせていただきますm(_ _)m

さて、今日のカウントダウンの担当は…
県千葉ラグビー部に3人しかいないとされる「しゅうへい」の名を冠するものの1人。あるときは音速のラガーマン、またあるときは寡黙なベーシストとして活躍している。このデキる男の裁縫の玉留めはもはや職人芸の域。飯塚修平くんです!



13番センターの飯塚です。僕はこの2年半を振り返るというよりは今の胸の内に抱えているものを消化する場にさせてもらおうかと思います。懐かしい話も感動する話もあまり無いと思います。最初は部活が嫌だったけどだんだん好きになって今となっては…なんて話でもないです。悪しからず。
好き勝手書いたせいで長い上にくどい表現も含まれているかと思われますので暇な時にでもゆっくり読んで欲しいです。


目次
・引退
・転機
・求められるもの
・ラグビーって
・後輩へ
・最後に


さて、こうしてもう目と鼻の先に高校ラグビー最後の大会、花園予選が迫っているわけですが、この加曽利組の3年生はみんな今どんな気持ちなんでしょうか。『絶対ベスト4になる』『実感がわかない』『とっとと引退して勉強に専念したい』まあ色々でしょうが『まだまだお前らとラグビーしてえよお…』なんて雰囲気ではないでしょうね。そういうどことなくドライな感じが僕は好きです。もちろん皆それぞれなりにラグビーには真剣ですが。
そんな僕も引退したくない、という気持ちは適切でないと思います。そりゃ終わってしまうことへの寂しさはありますが、部活って始めた時には既に終わりも決まっているってのが良さの1つだと思うんです。だからこそ僕は僕なりにこの2年半という決められた時間の中で精一杯足掻いてきたつもりです。外から見たらどうかなんて知りませんがこの大会さえやりきれば後悔なく引退できると胸を張って言えます。

ここからはまだ2年半しかラグビーやってないくせに偉そうなことを言う時がありますがどうかお許しを。

この2年半で1つターニングポイントを挙げるとしたら昨年9月に膝の手術をしたことだと思っています。その結果、半年間練習から離脱し、小柴組引退、そして加曽利組始動の瞬間はグラウンドの外から見ることになりました。半年間という期間は非常に長かったですが、逆に言うとそれだけ長い期間県千葉ラグビー部を、もっと言えばラグビーというスポーツを冷静に見て、学ぶことが出来ました。それまで大して好きではなかったラグビー観戦も好きになりましたし、少し大袈裟にいえばこの加曽利組はどうしたら強くなるのか、考えない日はありませんでした(これは1つ上のある先輩から学んだことですが)。その経験は今の僕のプレーに生きていると思いますし結果としてラグビー部に貢献できた半年だったと言えるようになればいいなと思っています。
また、自分がプレーするのと同じくらい人を使うことに楽しさを感じるようになりました。これはポジションがウイングからセンターに変わったことに付随するものかもしれませんが、自分が考えたサインプレーで味方がトライをとった時、自分の出したパスで味方がラインブレイクした時、自分が活躍した時と同じような嬉しさを感じました。先輩がよく言っていた、色々考えてラグビーをすればもっと楽しくなるよ、というような言葉の意味が僕なりに少しわかった気がします。

やっぱりラグビーってただひたすらキツい練習すればいいってものじゃないんでしょうね。もちろん他のスポーツもそうでしょうが、僕の知っているスポーツの中では特に。複雑なスポーツだからでしょうか。一般的にルールは普及されていないですし、かと言って勉強したからってすぐ覚えられるほど簡単じゃない。その上試合になれば局面ごとに一瞬の判断を求められる。いわゆる『ラグビー理解』ってのが本当に大事なんだと感じます。
でもそれと同時にラグビーが強くなる究極の答えは結局『体の強さ』だとも常々感じていました。もっと言ってしまえば生まれ持った身長と骨格や体質。でかくて強いやつが勝つ。身も蓋もないですがこれです。ふざけたスポーツですね。なんて単純なんでしょう。この単純さもラグビーの良さではありますが(この話は後ほど)。結局誰だって練習すればある程度パスは投げられますしタックルもコツを掴めばできます。あとは生まれ持った身体かなと。
僕は身長も人並みですし体重も他の人に比べれば全然増えませんでした。それでも栄養について調べたり頑張って食べたりしましたが腹は痛くなるわ肌は荒れるわでもう嫌になっちゃいますよ。でもそれでも体幹は人並み以上だったかもしれません。そうであって欲しい。多少のタックルじゃ倒されないようにと真剣に鍛えたつもりです。

さっき書いたように、ラグビーって複雑な面だけじゃなくてすごく単純な面も持ち合わせているんだと思います。今年のW杯を見ていると今のところハイパントキックやらキックパスやらが目立ちますが、それでも特にNZ代表の攻撃を見ると、すごくシンプルな攻撃だなあという印象を受けることが多いです(ファンの方違ったらすみません)。まずは強く真っ直ぐに当たる。次に空いたスペースにボールを運んでトライを狙う。大まかにいえばこの単純な攻撃を非常に高い精度で行っているだけに思える時が多いです。
高いレベルでも基本的なプレーが通用する面と、BKなら誰もが憧れるようなプレーで敵を欺くトリッキーな面と、2つが両方存在していることもラグビーを面白くしているように思います。
この2つの内、後者はどれだけボールに触っているか、もっと言えば遊びの延長なんでしょう。だから特にBKなんかもっと遊んでいいと思うんですよ。もちろんボールを雑に扱うという意味では無くてね。僕は器用じゃないので洒落たことは出来ませんが、今の2年には器用なやつもいますし、全体練習終わったあとにゲーム感覚で練習するとか。某先輩が持ち込んだ「ティモシー練」みたいな。やっぱり練習は楽しくてなんぼ、ですね。

次に後輩に向けて。
僕はちゃんと君たちの先輩だったでしょうか。と言っても特に今の2年生はセンス(という言葉を使うのは失礼かもしれない)も良いし人によっちゃ明確に勝っているものなんて年数しかないかもしれないんですけどね。でもそれでも先輩という生き物は後輩に慕われたい、尊敬されたいと思う生き物です。少なくとも僕は。
そもそも僕はこのラグビー部の先輩が大好きで皆尊敬しているんです。それはラグビーが上手かなんて話以外にもそれぞれに尊敬出来るところがあって、だからこそ僕もそんな尊敬される先輩になりたいとずっと思っていました。
準備は先輩が気づくより先に1年が気づいてやれ、なんて後輩ウケしないことも言ってしまいましたが…ラグビー部のためだと思って言ったことなのであんまり怒らないでな。
この加曽利組は3年生の人数が少ないこともあり君たち1.2年生の力なくしては成り立たないチームです。不甲斐ない姿を見せることも多々あったであろう3年ですが、もうあと数える程しかない試合、一緒に戦ってください。よろしくお願いします。

兎にも角にもまずは今週末の試合、県千葉ラグビー部全員で勝利を掴みます。僕はそれが指導してくださった先生方や先輩、支えてくれた人達への感謝を伝えることにも繋がると信じています。どうか応援の程をよろしくお願いします。



読んでいただきありがとうございました!
明日もぜひご覧ください(´'▽'`)